洗面台やお風呂周辺に出没しがちなトートロジー野郎が早いところ滅殺されますように

「無料でごはん大盛りにできます」と掲示されていた場合、大盛りがどのくらいの量なのかが気になります。

10年以上前、無邪気に「大盛りにしてください!」とバカのカオと声で注文して、2合くらいのスーパー山盛りご飯にカレーがかけられて眼前に置かれた日本橋箱崎町のカレー屋さんでの体験は、いまだにトラウマです。サラダとスープとコーヒーまでついてきちゃって。おトクすぎるだろ。
半べそになりながらがんばって食べたものの食べきれず。2/5くらい残して「ごめんなさい、大盛りって言っておきながら食べきれませんでした」と店員さんに謝罪し、「大盛りより少なめの中盛りもできますから…」と店員さんから未知のサイズ概念を打ち明けられたわたくしは、「今後ごはん屋さんで大盛り頼むときは、絶対にどのくらいの量か聞こう」とごく当たり前の学びを得たのです。齢(よわい)28で学ぶ常識

これを前提として、大盛りがどのくらいの量なのかを問うた際の会話が以下でしたらどうでしょうか。

「けっこうおなか空いているんですけど、大盛りってどのくらいですか?」
「大盛りは、おなかが空いている人には適量ですね」

は?

聞きたいことはその適量がどのくらいか、なのです。
そっちの適量をこっちは知らないんだよ。

「外刃に適量のクリーニング液と少量の水」じゃあないんだよ
「外刃に適量のクリーニング液と少量の水」じゃあないんだよ

なので、こういう説明書きを見るとわたくしはバカのカオと声で再生するようにしています。勢いだけでビジネス英単語(コンセンサスとかシナジーとか)使うばっかりで実際は仕事できないトートロジー野郎か。
いまわたくしに使う局面が到来したからクリーニング液と水の適切な使用量を知るために「使い方」を読んでいるのに、その答えとして適量と少量って言われても。そうなのよ、適量が適量で少量が少量なのよ。その適量と少量の肌感覚を知りたいのよ。こっちはさ。もうずっとさ。毎回読んじゃうんだけどさ。

燦然と輝く“適量(500円玉程度)”の文字
燦然と輝く“適量(500円玉程度)”の文字

こんな感じでさ、やればできると思うのよ。500円玉の大きさって正確には解らないし実際見てみると意外に小さいんだけど、これでいいのよ。
こちら、すべての文章が「使用方法」として必要充分で助かります。

こういったトートロジー野郎、洗面台やお風呂周辺の消耗品の説明書きに少なくとも30年以上昔から令和になってもちょいちょい登場するのですが、いつまでも経っても法のメスの入らないことが不思議でなりません。

 

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