脱毛1回目を終えて。
話には聞いていたし、「そうだろうな」とも思っていたが、やはり脱毛は痛い。
すべて全身が痛いというわけではないのだが、スネとかワキとか陰の部分は毛が太いためか痛い。ヒゲは塗るタイプの麻酔をしてもらっているが、それでも痛い。
痛みの程度は「もうダメだ〜」となる手前くらいで、しっかりガマンできるものなのでむしろ感心する。人類の痛みの感覚っておそらく、共通的な閾値みたいなものがあるのだろうなと思う。
苦痛にカオを歪めると「大丈夫ですか? ガマンできますか?」と施術のおねえさんが心配してくれるのだが、心配することしかできないだろうし脱毛器具を滑らせる手は止まらない。
脱毛器具が太い毛の上を通過する時だけ瞬間的に輪ゴムで弾かれたように痛く、その後はまったく痛くないので、「大丈夫です、ガマンできます」が回答になる。そうとしか言えない。
つまり「大丈夫ですか? ガマンできますか?」は、双方にとっての想定問答ということになる。
論理的には意味がないやりとりだが、心理的にはすごく助かる。
42歳のおじさんにもなって意味なく若い女性と「大丈夫ですか? ガマンできますか?」「大丈夫です、ガマンできます」のコール&レスポンスを連続するわけで、それはそれでそういうものだと思うと奥ゆかしい。