髪の毛を切ることは、わたくしにとっては「目的」です。
そのため、QBハウス利用者の話を聞き衝撃の連続でした。
職場の後輩が美容室で髪を切ったところ、失敗したとのこと。
「知らないヤンキーまんがを読んでたら、思ってたよりイカれてました」との所感を述べていて、あんまり意味は解らなかったのですが、気の毒だなと思いました。
わたくしは「別に仕事中の待ち時間とか、近くのQBハウス行ってきて整えてきてもいいよ」と半ばギャグ的に伝えたところ、「ああ、そうですね」とのふつうの反応。あれ、そうなの? クソ滑り野郎になっちゃった?
前述のとおりわたくしとしては散髪は「目的」でありメインタスクなので、「ポストに郵便物を投函」「コンビニでのど飴とお茶を買って払込」みたいな感覚で仕事中にふらっと実行するようなサブタスクではない認識。
倫理的にどうかというより、心構えとしてどうかというお話。
「以前一緒に働いていた人も、乗り換えの待ち時間が10分あるからQBハウス行ったと言ってたけど、そういう感覚なのすごいよね」と確認の意味も込めて追い討ちエピソードを語ったところ、「やったことはないけど、感覚はわかります」。
後輩はどうも、「こっち側」ではない。
想定される事例を提示して、もうすこし確認してみます。
「えっ、たとえば病院行って受付して、『30分くらい待ちますね』と言われたら、その間にQBハウス行く気持ちになれるの?」
「ぜんぜんなれます。QBハウスが空いていれば、ですが」
「じゃあ、お昼休憩でごはん食べ終わったあとのQBハウスは?」
「アリです」
「そしたら、ごはん屋さんでから揚げ定食を注文して待ってる間のQBハウスは?」
「なくはないですが、店員さんに断るのがめんどうですね。QBハウス空いてる前提ですが…」
そういう感覚かどうかを飛び越え、「QBハウスの混雑具合」を気にしているので、もう完全に「こっち側」ではない。
わたくしの場合、美容院は予約したうえでその時間に間に合うように行動しているので、この「スキマ時間の散髪」が衝撃の連続でした。
「QBハウスは早いし、そういう業態なので。画期的だと思います。ただ、髪型とか気にしないようなおっさんだらけですけど」
ぐうの音も出ない後輩の見解でフィニッシュ。