行きより帰りのほうが短く感じる理由

どこかに行って帰ってくるとき、同じルートを通っているハズなのに帰りのほうが短く感じることはありませんか?
これ、わたくしだけがもっている感覚なのかも知れませんが。

年齢を重ねると、年を追うごとに1年が短くなっているように感じられます。2020年も、もう半分が終わろうとしています。感覚的にはまだ3月くらいなのですが。
先日38歳になり、30代を過ごした8年間に想いを馳せても、8年も経っているように思えません。当時小学1年生だったとして、いま中学2年生……? 信じられない。

これを心理学の観点から整理したのが、フランスの哲学者ジャネです。

〈ジャネーの法則〉は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。「主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」という現象を、心理学的に説明したものです。

(参考)〈ジャネーの法則〉大人になると、どうして早く時間が過ぎたように感じるの?

主観的には1年は「年齢分の1」なので、10歳の子どもの1年(0.1)は40歳のおじさんの1年(0.025)の、実に4倍の長さになるということですね。
あくまで主観的なものであるので数値で表すことが妥当とは思えませんが、こうして数値で客観的に示されると震えます。こうして人は死んでゆくのです。

すなわち、「行きより帰りのほうが短く感じる」のもこういうことなのではないか。わたくしはそう考えたワケです。
「行きの時間」も「帰りの時間」も当然ながら「往復にかかる時間分の1」なのですが、「行き」の時点では「帰り」を経験していないため往復の時間の箱をそれですべて満たしてしまい、「行き」は「帰り」の2倍時間がかかっていた(=「帰り」は「行き」の半分の時間だった)と錯覚してしまうという理屈です。

10分ほどかけて食事からオフィスに帰ってくる道すがらのこと。
そもそもこの「行きより帰りのほうが短く感じる」感覚が他者にもあるのかを確認するため、「行きより帰りのほうが早く(短く)感じない?」と同行していた後輩(男性)に聞いてみました。

「ああ、あれっすね。いま焼肉食べて帰ってきてるから、栄養がすごいし脂もまわってカラダの動きが素早くなってるからですね。そういうことです。

錯覚とかではなく物理的に早くなっているとのこと。そういうことです。

ジャネも「そういうことなの?」って言ってる
ジャネも「そういうことなの?」って言ってる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です