世界は不安定で不完全で、そういうふうにできている

1リットルの牛乳パックの容積は、1リットルに満たないそうです。
1リットル分の牛乳を充填することで内圧によって紙パックが膨らみ球体に近くなり、その内容量が担保できるとのこと。だまされているようでだまされてはなく、むしろ機能的ともいえます。

偽りのない事実を展開し、目的を正当に果たし、必要最低限のコストで済んでいる。

でもなんだかヨボヨボ
でもなんだかヨボヨボ

必要充分性を明朗に満たしていて、このヨボヨボ感に文句をつける人は皆無です。

ひるがえってみて、わたくしたち現代人はどうでしょうか。
必要充分性を満たしているにも関わらず、取るに足らない欠点を気にしたり、あげつらったりはしていませんか。

そこまで完全でなくてもいい、目的を超えたところに到達しなくてもいい。
自分ができることを自分なりに満たしていて、生活と社会が成り立つならば、それでいい。

1リットルに満たない容積の牛乳パックは、健気でひたむきに、だけどもしっかり正当に1リットル分の牛乳を満たし、そんなことを教えてくれているのかもしれません。
たぶん、わたくしたちが考えたり悩んだりしている以上に、世界は不安定で不完全で、そういうふうにできているのだと思います。この、なんだかヨボヨボの牛乳パックのように。

近所のイオンで買い物中に急な便意が襲ってきたあの日、わたくしはトイレットに駆け込み、個人ブースに入る途中でかなりの音量の屁を連発してしまい、「すぐ外のクツ売り場にいた店員のおねえさんに、たぶん聞かれただろうな……」と意気消沈したのですが、インスタンスはキチンと個人ブース内の便器の中に格納できていたし、そもそも男子トイレ内での放屁は「正しい」ので、なにも問題はなく、気にする必要などないと思うのです。

必要充分性を明朗に満たしていて、このヨボヨボ感に文句をつける人は皆無でしょう?
世界は不安定で不完全で、そういうふうにできているのだから。

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