令和元年台風19号で活躍した治水インフラに感謝する

令和元年台風19号について、いろいろと思うところがあったので、このブログの本来の目的である「備忘録」という側面に鑑み、書いておこうと思います。

まず、個人的な感覚として、台風19号はいちばんの強さであったと思います。
台風がやってくる前から降り続いた大雨も、台風が接近し通り過ぎるまでの暴風も、たしかに経験したことがない強さでした。

見たことのない暴風域の大きさで東京を狙う台風19号
見たことのない暴風域の大きさで東京を狙う台風19号

そもそも、この「台風の予想進路」の精度の高さもすごい。

つぎに、実際に観測された客観的な各種データも、台風の強さを裏付けるに充分でした。
箱根の1日の降水量は900mmを超え、これは日本全国の歴代1位の数値でした。東京で観測された最大瞬間風速も40m/sを超え、こちらも東京としては歴代2位の数値でした。
個人的な感覚、客観的なデータ、どちらも台風も強さを物語っていました。

鉄道は運休、商店は休業、イベントは中止。
大雨特別警報が発令されるなか、首都圏は息を潜めて台風に備えていました。

そんななか、治水インフラは未曾有の事態に総力戦を展開していたのです。
ダムは限界まで水を貯め、貯水池も計画どおりに水を貯め、大河川は限界の水量を海に流し、首都圏3,000万人が居住する市街地への水の流出を食い止めようとしていました。

かつてわたくしが見学した治水インフラもおそらく、その効果を最大限に発揮していたと考えられます。

神田川・環状七号線地下調節池
神田川・環状七号線地下調節池
川治ダム
川治ダム
お茶の水分水路
お茶の水分水路
岩淵水門
岩淵水門
恩廻公園調節池
恩廻公園調節池

残念ながら甚大な被害をもたらした台風19号でしたが、これらの治水インフラが活用された地域において、規模の大きな水害は発生しませんでした。
これはひとえに、これらの治水インフラが効果を発揮した結果であったと思います。

翌日の台風一過の青空のもと、少なくともわたくしは、それまでの日常と変わらない日常を送ることができました。
この「変わらない日常」を創出したのは、あの主観的にも客観的にもむちゃくちゃな強さで猛威をふるった台風に対し、総力戦を展開した治水インフラであったといえるでしょう。これは覚えておかなければならないし、感謝しなければなりません。

土木事業、とりわけ治水インフラは、市民の生命と財産を守ります。
守られたわたくしたちは、「台風、たいしたことなかったね」で済ますことなく、これらが人知れず活躍していたことに想いを馳せる義務があると、わたくしは考えるのです。

そしてそこには、首都圏各地に点在する治水インフラを制御する部署と連携し、刻々と変化する気象状況のなか、「市民の生命と財産を守る」ために働いていた多くの人がいたことも、忘れてはなりません。
わたくしたちは災害に備えて自宅や避難所で大人しくしていましたが、治水インフラを制御する職員のかたは見えない状況のなかで休まず働いていたからこそ、わたくしたちは変わらない日常を得られたのです。
感謝申し上げます。ありがとうございました。

ぜったいこれ、映画とか作れると思うんだよなぁ。

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