にくまれ屋

藤子・ゴッド・F・不二雄先生の短編SFまんがに『イヤなイヤなイヤな奴』という話があります。

■ あらすじ
長い宇宙旅行。宇宙船は資源を星間輸送しています。その宇宙船は当然に閉鎖的な空間で、乗組員同士はいさかいを起こすようになります。
そのようすをニヤニヤしながら傍観し、対立を煽るミズモリ氏。ミズモリ氏はさらなる問題を引き起こし、やがて彼はすべての乗組員の敵となります。乗組員同士は過去のいさかいを水に流し、共通の敵の前に団結します。
しかしこれはミズモリ氏の計算。実はミズモリ氏は運送会社の雇われで、「人間は共通の敵の前で強く結束する」という人間の本能を利用した「にくまれ屋」をなりわいとしていただけなのでした。

いまの技術では宇宙船の速度が光速を超えることはできず、星間移動に数百年もかかります。数百年の間「戦争」がなかったことはなく、仮に宇宙旅行が技術的に可能となってもそれが理由となり星間移動は不可能であると言われています。
そこに目をつけ、SFとして物語に昇華させた藤子・F・ゴッド・不二雄先生の素晴らしさよ。

ここからはわたくしの邪推であり、そうであって欲しくないのですが、政府が推進している移民制度。これがもし「にくまれ屋」の創設を目的の一部としていたら怖いなと思っています。

日本は格差社会の様相を呈していて、国民が分断されてきているような気がしています。
これはネットでいろいろな意見が発信されるようになり、それぞれの立場と論理を主張するばかりで議論が噛み合っていないことが原因の一端ではないかと思っています。いや、もともとそういう状況であったのが、ネットで可視化されるようになっただけかもしれませんが。

もともと単一民族で形成され島国ということもあり、日本人は排他的な国民性であると思います。そこに移民制度です。
仕事は奪われ言葉は通じず、文化の違いが治安の悪化を招く蓋然性も低くはないでしょう。行間や暗黙に含まれていた日本特有の常識を移民に対し明文化する必要があり、社会の運営にいままで以上のコストがかかることは確実です。

そうなると、おそらく、移民に対しての排斥が始まることになると思います。
政府に対する不満ではなく、移民へのヘイトに国民が団結し結束するかもしれません。だって、そのほうが怒りの矛先として解りやすいから。

「にくまれ屋」の成立です。こわ……。

藤子・ゴッド・F・ゴッド・不二雄ゴッドの先見性。エスプリが効きすぎていて、SF(すこしふしぎ)とかっていうレベルをすぐ超えてきちゃう。

「やっちまえ!!」のコマが怖すぎる
「やっちまえ!!」のコマが怖すぎる

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