考えないほうがいいことをどんどん考えてしまう

人は、他人とは一定の距離を保ちたいと考えています。
ところが鉄道利用においては、その「保ちたい距離」が無視されるとわたくしは思っています。

満員電車は当然にカラダが密着しますし、空いている電車でシートに座れたとしても隣に座る人の距離は密着するくらいに近い。
少し離れたい、距離をとりたいなと思っても、それが鉄道利用であり、公共空間です。

まったくの他人とカラダが触れ合うのはかなりのストレスになると思いますが、都市に生活する以上、わたくしたちはそれらを受け容れています。空いている電車で座れたとしても、隣の人は近い。ここにストレスを感じる人は少ないかと思いますが、よく考えると異常な状態といえるでしょう。

これら電車内の距離感だけではなく、わたくしが注目したいのは電車外についてです。

電車がホームに滑り込み、それを待つ人たちと窓越しに対峙します。両者の間には窓や車体があり物理的に遮断されていますが、距離にすると意外と近い。しかも窓越しなので、視界は遮られない。
電車内だけでなく電車外に目を向けても、近い距離に他人がたくさんいる。これはこれで異常な状態といえます。
さらにいうと、逆方向の電車も至近距離を通っていますし、そこにもたくさんの人がいます。さも離れた位置にいるようにお互い振舞っていますが、その距離はかなり近い。どこを向いても近い位置に他人だらけ

このように、「保ちたい距離」が、鉄道利用においてはいかなる方向においても無視されています。よくみなさんガマンできますね。
わたくしは一時期これを考えすぎて、電車の利用中にパニック障害になってしまいました。考えないほうがいいことほど、どんどん考えてしまう。

電車は特殊な空間だと思います
電車は特殊な空間だと思います

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