神といってもデンデだぞ

わたくしは文系ではありますが、この世界は論理と数字でできていると思っています。よって、いわゆるスピリチュアルなことというのは、あまり信用しておりません。オバケなんてないさ、オバケなんてウソさ、見間違えたのさ。
そのうえで、ちょっとトリハダの立つことがありました。

休日の午前中に家で寝ていると、会社の後輩であるNくんからわたくしの電話に着信がありました。
はて、今日Nくんは休日出勤だったかなと思いつつ電話に出ると、向こうからはモゾモゾとしたポケット的な音と、少し遠い位置で奥さまや誰かと話しているNくんの声が聞こえました。わたくしは「ああ、間違えてかけたのだな」と思い、何度か問いかけるも反応がないことを確認して電話を切ったあと、「電話は間違えてかけたのかね」とメッセージを送っておきました。
小一時間して、Nくんから「すみません、間違えてかかってしまったようです」とメッセージが届きました。

後日、会社でNくんとその話になりました。
「今度建てる家の地鎮祭の途中でした。なんでか会社の人とか友だちとか色んな人に間違って電話しちゃったみたいで。もうケータイ買い替えます」とNくん。わたくしも「神さまが『ひとつよろしくね』ってアイサツしたのかもね」なんて言いました。ファンタジーとして考えると平仄が合います。ある種論理的。

そういえば以前、逆にNくんの電話に、後輩のYくん(Nくんから見ると先輩)が間違って電話をかけてきたことがありました。
「Yさんから間違って電話かかってきたこともありましたね」とNくん。その件はわたくしも知っていて、「ああ、『カバンの中で電話が暴発しとった』の一点張りだったやつね」とわたくしが続けました。「『そんなことあるかい!』と思ったのですが、まさか自分がやってしまうとは…」とNくんは反省しきりでした。

まあ、今回ばっかりは地鎮祭で神さまのチカラが強かったから仕方なかったのかもね…。あれ、待てよ…?

わたくし「そういえばYくんの電話が暴発したとき、Yくんは伊勢神宮にいたんだよね…! 神さまの最高峰…!」
Nくん「……!!!」(声なき声)

こんな偶然、あります?

神さまもつらいよね!
神さまもつらいよね!

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