【本】#016 コミュニティデザインの時代 – 自分たちで「まち」をつくる / 山崎 亮

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる
コミュニティデザインの時代 – 自分たちで「まち」をつくる

まちづくりやデザインに興味があるわたくしですから、この本を手に取るのは自然です。
とはいえ、読み進めるまではどのような事柄に言及しているものなのかは解りませんでした。

自分たちで「まち」をつくるとは、どういうことか。導入部では、その展開がありました。
国家や都市の人口が右肩上がりに増加し、財政が潤い建築が増加する時代は、とうに終わりを迎えているぞ。たしかに。いまより人口の少なかった時代の農村部では、地区の雑務を行政に任せずに地区の共同体でこなしていたぞ。そうなのね。
今後、人口がさらに減少するなかで、地域で協力して雑務をこなしていく必要が出てくるだろう。「まち」を行政に任せきりの時代は終わり、これからは「まち」を自分たちの手でつくってゆくのだ。なるほど。

話がこれで終わってしまったら「で、わたしたちはどうすればいいの…?」と思ってしまうところでしたが、中盤からは著者がこれまでに携わったコミュニティデザインによる「まちづくり」のワークショップをとおし、具体例を展開していく内容でした。

これまでのように「ハコモノ」で「まち」をつくるのではなく、これからは「人」で「まち」をどう活性化していくか。「人」が考えるその「まち」の良い点/悪い点を可視化し、良い点をさらに伸ばすにはどうすればよいか、悪い点を克服するためにはなにが必要か、それらを考え実行してゆく。
つまり、その「まち」に住む「人」が主体となってまちづくりをしていくのです。「本当の主役はあなたたちです」。そのようなことが書かれていました。
ワークショップの詳細は、本書を読みましょう。

地方のまちは東京・大阪・名古屋などを目標として都市計画をつくっていそうですが、もはやそれらの大都市が異端であり、地方のまちは縮小していく人口や財政のなかで「『わたしたちにとって』すみよいまちとはなにか」を住民とともに考えていく必要に迫られると思います。情報通信網や物流が整備されてきた現代において、都市の規模は意味を持たない。
そんなとき、このコミュニティデザインの手法が役立ち、まちを活性化させていくのだと思います。著者がこれまでに手掛けたコミュニティデザインを先駆として、これから全国のまちが当地の特色を活かし元気になるとよいですね。

東京は、どうしてもこういった話からは対極に位置しがちですが、少なくともいま以上にこの街を知っていこうと、あらためて思いました。

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