幼きわたくしも思った「青信号、意味なくね?」

小さいころのわたくしは、赤信号で直進するクルマに疑問を抱き、怖れ心配していました。

「赤は止まれ」です。
だから人もクルマも赤信号で停止し、直交する道路の人やクルマを通すのです。

しかし、その秩序を破壊するのが一部の交差点で見かける「赤信号で直進するクルマ」です。このときはまだ、わたくしは「矢印信号」の存在に気づいていなかったのです。
幼きわたくしは、「赤信号なのに直進するクルマ」をよしとする理由と背景を考えました。おそらくこれは常識だから、親兄弟に聞いたらばかにされると思ったのです。

わたくしは考えました。
「歩行者優先」という言葉を聞いたことがある。つまり、クルマは歩行者用の信号であれば優先して使用することができるのだと考えたのです。
赤信号であっても、歩行者用の信号機が青であれば、それを優先して使用することができるのではないかと。

ところが、その仮説はもろくも崩れ去りました。
歩行者用の信号が赤、あるいはそもそも存在しない交差点であっても、車道の赤信号を無視するクルマがいたのです。もう、完全に意味が解りません。

わたくしは、わたくしの知っているルールやレギュレーションが実は異なっているのではないか、そう考えることをひどく怖れています。幼いころから「ルール違反」をひどく怖れていたのです(バレたら怒られるから)。
「赤信号なのにそれを無視して直進している」ことは、その恐怖感を増大させるに充分でした。自分がルールを冒しているワケではないのに、とても怖かったのです。

必死に理由を探ろうと交差点を注視する中、わたくしは「右の矢印が出たら一斉に交差点をクルマが右折する現象」をとらえたのです。当然、信号は赤です。
「もしや、あの矢印は赤信号よりさらに優先が上なのでは?」
そう考え、ふたたび交差点を注視し始めました。

答えが出ました。「上の矢印」が、すなわち直進を意味していることが解ったのです。
なるほど、「上の矢印」は赤信号でも直進してよいのか。赤信号と矢印信号で、直進とか右折とかを制御できるのね。

……ん? あれ……? 青信号、意味なくね?

それから20年くらいして自動車運転免許を取得しましたが、いまでも「青信号、意味なくね?」と思っています。要らなくない?

いや、まじで青信号要らなくない?
いや、まじで青信号要らなくない?

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