ボードゲーム番付表を日比谷線で検討する(6/6)

(前回の続き)

かなり更新間隔があいてしまいましたが、ボードゲーム番付はいよいよ上位3つとなりました。
3位, 2位, 1位(中目黒, 銀座, 北千住)を見ていきましょう。それにしても中目黒→銀座→北千住の落差よ。

■ 3位 中目黒 229,306P – 『街コロ』

街コロ
街コロ

『街コロ』は、いわゆる都市育成ゲームです。保有しているランドマークをすべて解放することを目標に、ゲームを進めていきます。
ターンごとにダイスを振りその出目によって、保有している物件の効果を得てコインを獲得します。他のプレイヤーからコインを奪うこともできるぞ!
コインで物件を購入し、ターンごとに獲得できるコイン数をさらに増やしていくとやがて、ランドマークを解放することができます。保有しているすべてのランドマークを解放することが勝利条件となります。

自分の街が成長していく快感、いろいろなプレイスタイル、そして運と戦略の絶妙さ。どれをとっても面白い。ルールもシンプルでよいです。自分のターンでなくてもコインが獲得できるのもよい。
狙った目が出現して勝つことの爽快感や、なにもしてないのになぜか一文なしになる理不尽さ、最高のバランスですね。モノポリーの面倒くさくて曖昧な部分をすべて排除し、お手軽にサクッとできるゲームです。誰でも絶対に楽しめます。
中目黒は万人受けする街とは言えないかもしれないけど、『街コロ』は万人受けするぞ!(駅とムリヤリからませています)

なお、拡張版も販売されているので、これを加えると戦略性が増して永遠に遊べます。

■ 2位 銀座 266,574P – 『トリック・オブ・スパイ』

トリック・オブ・スパイ
トリック・オブ・スパイ

『トリック・オブ・スパイ』は、隠された1枚のカードの色と数字を推理して当てるゲームです。
カードは赤, 青, 白の3色かつ、1〜10の数字となっています。場にはカードに対応した盤面があります。スタートプレイヤーが任意のカードを盤面に繰り出し、他のプレイヤーはそのカードと同色のカードを繰り出します。同色のカードではないものが繰り出された場合、そのプレイヤーはその色を保有していないということが解ります。
カードは赤>青>白の順に強く、数字は大きい順に強いです。最強/最弱のカードを繰り出したプレイヤーは、隠されたカードが何かを予想し、「色」「数字」「色かつ数字」で賭ける権利を得られます。
これを、手札が残り1枚になるまで繰り返します。

文章で書くとイマイチですが、これが面白い。プレイヤーの一挙手一投足と、盤面に繰り出されたカードから、隠された1枚のカードを推理します。ヤマを張ってゲーム中盤で「色かつ数字」を予想し、それがどうなるかを見守るドキドキ感。
とにかくこれはやってみてほしい。トランプでババ抜きなんかやっている場合じゃない!(ババ抜きも面白いけど) 4人で飲んでるときとかにサクッとやるとめちゃくちゃ盛り上がります。
銀座で飲むときは『トリック・オブ・スパイ』だ! 無事に飲み屋からつまみ出されるぞ!

■ 1位 北千住 299,219P – 『カルカソンヌ』

栄光の1位は何かな…?
栄光の1位は何かな…?
カルカソンヌだ〜!
カルカソンヌだ〜!

栄えある1位は『カルカソンヌ』だ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
モザイクはかけていたものの、最初の投稿(ボードゲーム番付表を日比谷線で検討する(1/6))でもう完全に1位は明らかだったワケですが、やはり『カルカソンヌ』は最高のボードゲームでした。何度でも言いたい。最高。最高の中の最高。

『カルカソンヌ』は城や道といった「地形」をなるべく多く自分の領土とし、得点を増やすゲームです。
プレイヤーは裏返ったタイルをめくり、すでに配置してある地形に矛盾なく接続し配置します。配置したタイルの地形が誰のものでもなかった場合、自コマを置き領土であることを宣言します。
領土が地形上「完成」することで自コマを回収し、得点とします。「完成」しない限り自コマは回収できず、「完成」するかは裏返ったタイル次第であるので、有限である自コマの置き方は判断が必要となります。
ほかに「草原置き」も有用な戦略ですが、ここでは割愛します。

「裏返った地形タイルは何か」という運要素、「地形タイルをどう配置するか」「そのタイルに自コマを置くか否か」「自コマをどの地形に置くか」という戦略性。
自ターンでできることはほとんどないのに、地形タイルの種類に一喜一憂し、先を見通すためにアタマを使う。ボードゲームの真髄がここにはあります。最高のバランスかつ、めっちゃ濃い「運と戦略」が、ここにあるのです。
いろんなボードゲームを過度にシンプルにして、面白い部分をギュギュッと集中させたら、『カルカソンヌ』ができました。そんな感じです。

『カルカソンヌ』を遊んでからもいろいろなボードゲームを遊びましたが、このシンプルさとバランスのよさ、そして面白さを凌駕するゲームが出てこないんですよね。
「はじめに遊んだときの衝撃」というのはなく地味な印象だったのですが、いろんなゲームを遊べば遊ぶほど「『カルカソンヌ』ってうまくできてるんだな〜」ということにあらためて気づくことが多かったです。覚えるルールはほとんどないのに、奥深さと面白さのリターンが大きいところに驚かされます。いろいろなボードゲームを渡り歩いてどんどん解る、ローコスト/ハイリターン。その点は北千住に似てますね。

というわけで、1位の北千住は、『カルカソンヌ』でした。3位〜1位はバランスがよいゲームたちで、手放しにオススメできるなと我ながら思います。

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