シロクマとペンギンは、ぜんぶ知っている

高級なものほどだいじに使う心持ちになるから、長く使いたいものを買うときはなるべく高価なものにしたほうがよいと考えています。

ずっと使っているしょうもないカードケース
ずっと使っているしょうもないカードケース

ところが、このゴキゲンなシロクマとペンギンがあしらわれているカードケースはその辺の文房具屋にて適当に数百円で買ったのですが、もう15年選手です。
というより、適当に買ったので、いつ買ったかも定かではありません。確か大学生だったハズ。サイフにポイントカードとかを入れていて、入りきらなくなったので、緊急避難的にこのカードケースを購入した背景があります。
サイフは何回か買い換えた記憶があるのですが、このカードケースはずっと現役です。

さぞかし愛着があるのかとお思いでしょうが、まったく、ない。思い入れ0%。
ぶっ壊れた瞬間に買い換えます。

高級なものほどだいじに使い続けるという理屈に相反するような、「その辺で安いのを買っても使い続けちゃう」
「使い続けちゃう」ことが「愛着」なのであればそれは否定できませんが、「もうそろそろ壊れてもいいんじゃないかな」と思っていることも事実です。「まだ壊れないの?」と毎日思ってる。

あしらわれているゴキゲンなシロクマとペンギンも、胸中は複雑でしょう。
こんなに長いこと使わされるとも思っていなかったでしょうし、だいじに使われることもない。さらには「そろそろ壊れてもいいのでは?」と思われている。

しかしながら、このゴキゲンなシロクマとペンギンは、わたくしが外出するときは常に一緒です。
学生時代は大学への往復、バイト先への往復。就職してからは、毎日の通勤も一緒です。父親の葬儀にも行きました。わたくしの結婚式にも行きました。妻とのお出かけも、たいせつな友人の結婚式も、このシロクマとペンギンはついてきています。当然ですが、北海道から九州まで、すべての旅行にも一緒に行きました。
ほんとうに、いつでも、どこへでも、一緒なのです。そういえば診察券も入れているので、わたくしの傷病事情も、このシロクマとペンギンはすべて知っている。ぜんぶ知っている。

そう考えれば、愛着も……。

不思議と湧いてこないな。なんでだ。

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