ロール状の半透明の袋は、深海や宇宙と同義

スーパーで、お会計が終わったあとに向かうサッカー台(商品を袋詰めするエリア)には、ロール状になった半透明の袋があります。

Wikipediaより『サッカー台』
Wikipediaより『サッカー台』

購入した商品に対し必要な分だけ切り取って使用し、中にはその必要以上に切り取って持って帰ってしまう客もいます。その勢いたるや猪突猛進といえるくらいの客も見かけます(足立区だから?)。
あの半透明の袋、大人気(だいにんき)ですね。

でも、あのロール状の半透明の袋、何のためにあるの?

おそらく、汁がこぼれそうなものを購入した際、ほかの商品にその汁がつかないようにするためだったり、なんらかの理由や目的があると思いますが、わたくしにはそれが判然としません。
汁がこぼれそうなものは「汁がこぼれそうなこと」自体に問題があるのに、それを見越してのロール状の半透明の袋の準備がその存在価値であるならば、「汁がこぼれそうなこと」の根源を見直すべきでしょう。「下痢がヒドイ」と言って病院に行き、受付で下痢止めの処方箋ではなくオムツが手渡されるようなものです。

そうするときっと、「汁がこぼれそうなこと」への回避は、ロール状の半透明の袋のレゾンデートルとしては二の次になりそうです。
わたくしの理解や想像を超えた先に、あのロール状の半透明の袋の価値があります。

その「なんのためにあるのか解らないもの」を、猛然と引っ張り出し大量に持ち帰る客も見かけますが(足立区だから?)、わたくしにとっては徹頭徹尾ナゾなのです。
たぶんわたくしだけが知らない世界が、そことその先に展開されているのでしょう。

そういう意味では、ロール状の半透明の袋を大量に持ち帰るババアは、深海や宇宙と同義です。世界のナゾは、やっぱりわたくしのすぐ隣にあるのです。

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