待合室に『MMR』のある眼科

視力が悪いので、何かにつけ眼科に行きます。

病院の待合室には、いろいろな病気を紹介するリーフレットや、お子さんが楽しめるような絵本などが置いてあります。週刊誌といったふつうの雑誌が置いてある待合室もありますね。

そこにあって、近所の眼科の待合室で異彩を放っていたのが『MMR』です。

私物の『MMR』の中でもっともおもしろい表紙の本
私物の『MMR』の中でもっともおもしろい表紙の本

『MMR』は正式名称を『マガジンミステリー調査班』といい、おもに超常現象やノストラダムスの予言等を題材に、20世紀の終わりにかけて週刊少年マガジンで不定期に連載されていたまんがです。(参考)
実際に起きた現象や調査結果をベースにしたまんがは、論理の飛躍があったり科学的整合性に疑問は残るものの、フィクションとしては充分に楽しめる内容でした。キバヤシはすぐ「地球は滅亡する」と言い、ナワヤはすぐ「なんだってー!?」とびっくりしちゃう。
当時中学生くらいのわたくし、「この日にでかい地震がある!」と断言するキバヤシに乗せられ、ドキドキしながらその日を過ごしたものです(結局なんもなかった)

さて、そんな『MMR』が置いてある眼科の待合室。「白内障のついて」のリーフレット、どうぶつが出てくる絵本、そして『MMR』。異彩としか言いようがありません。
失礼かもしれませんが、『MMR』は「医療」とは対極に位置する存在である、そんな気がするんです。

その眼科が、駅の反対側に移転することとなりました。
これを機に、異彩を放つ『MMR』はきっと処分されるのでしょう。引っ越しの荷物をまとめる際にあったであろう「誰ここに『MMR』置いた人? わざわざ買って持ってきたの? えっ、病院のおカネで買ったの?」といった院長の喝も、容易に想像できます。

で、移転先の病院の待合室にも、変わらず『MMR』があるっていうね。笑っちゃった。置いてあっていいんだ。
えっ、病院のおカネで買ったの?

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