ボードゲーム番付表を日比谷線で検討する(4/6)

(前回の続き)

いよいよ11位から7位(日比谷から茅場町)です。

■ 11位 日比谷 105,614P – 『枯山水』

枯山水
枯山水

『枯山水』は、その名のとおり枯山水庭園を「美しく」作成することを目的とするゲームです。

砂紋と苔が描かれたパネルを山札からランダムに引き、自身の庭に「美しく」配置します。同時に座禅を組んで徳を積み、積んだ徳の分相応の石を獲得し自身の庭に「美しく」配置します。その美しさで得点を計算し、勝敗を決めます。「座禅を組んで徳を積む」という一風変わった所持ポイントの加算方法がおかしく、砂紋を矛盾なく配置していくところのシブさも楽しめました。
得点計算がちょっと難しかったのですが(なので高得点を狙う石の置き方を最初からイメージするのが難しい)、何度かプレイすれば「コツ」をつかめるかと思います。

決してシンプルなゲームとはいえませんが、「ボードゲームやってるぜ〜」感が高いです。日比谷公園を枯山水で埋め尽くせ!(駅とムリヤリからませています)

■ 10位 八丁堀 111,924P – 『エイジ・オブ・クラフト』

エイジ・オブ・クラフト
エイジ・オブ・クラフト

『エイジ・オブ・クラフト』は、ダイスをどんどん振りまくり、目の組み合わせで資源や資産を購入し、勝利ポイント(20点だったかな)を目指すゲームです。

ルールはシンプルで、ダイスを獲得してダイスを振って、出た目に従いカードを獲得する手順となります。どのような勝ち方を目指すのか、どのような出目を求めるのか、そしてダイスがどうからんでくるのか。運と戦略が絶妙なゲームです。
カードの見た目は地味でダイスも普通のダイスなのでパッと見は「つまんなそ〜」なのですが、やればやるほどのめり込んでいく不思議なゲームです。手元のダイス目の組み合わせでどの資産や資源が購入できるのかを理解し、その資産を勝ち筋にどうつなげていくのか、増える知識と戦略に気持ちよさを感じていきます。ゲームの面白さと見た目に相関関係はないですね(デザインはかわいいほうがいいですけど)。

ゲームには都市の建設・発展といった背景があり、わたくしはこれ系が大好物なので楽しめました。八丁堀に大挙するディズニー客にも遊んでもらいたいです。(駅とムリヤリからませています)

■ 9位 恵比寿 118,260P – 『ヒューゴ』

ヒューゴ
ヒューゴ

『ヒューゴ』は、ぐるりと一周する回廊に出てきたお化けにつかまらないように逃げまくるゲームです。

プレイヤーは、自分のカラーの紳士淑女のコマを回廊に配置します。その後、順番に通常の目とお化けのイラストが書かれたダイスを振ります。通常の目が出た場合は回廊に配置した自分のカラーの任意のコマを出目の分だけ進めるのですが、お化けのイラストが出た場合はお化けのコマを進めなければなりません。紳士淑女は回廊の横にある小部屋に誰もいなければ、そこに逃げ込むこともできます。回廊を進むお化けは、徐々にそのスピードを上げていきます。紳士淑女に接触したらマイナス点です。
基本的には運に左右されるゲームですが、「どのコマを動かせば負けないか」の考え方も必要です。お化けを動かして他のプレイヤーを負かすやり方を狙う手法もなくはないです。

お化けの目が出てしまった場合の「やっちまった」感。小部屋に逃げ込もうにも「済(ずみ)」の状態だと入れません。徐々に速度を上げていくお化け。スリルに溢れたゲームになることは間違いありません。お化けの見た目もかわいい。恵比寿あたりの会員制バーでは大人気とのことです。(ウソです)

■ 8位 秋葉原 125,928P – 『カタン』

カタン
カタン

『カタン』は、六角形の各土地の任意の頂点を開拓地とし、その土地の資源を得ながら道を伸ばし都市を築き、10ポイントを先取するゲームです。

大人気ゲームですので、もはや説明は不要でしょう。多くの方が語っています。
見た目の重量感にとっつきにくさはあるかも解りませんが、意外にシンプルなルールに最初は驚きました。わたくしのボードゲーム体験の根底にある『カタン』です。

ダイス目に左右されるゲームではありますが、しっかりとした戦略が必要で、戦略どおりに勝てたときの気持ちよさは最高です。その反面に、盗賊のウザさもよい。
2つのダイスを振るので頻出する数値(いわゆる中央値)というのがあるハズなのですが、「なんで10ばっか出るの?」みたいになることが多くてそこも面白いです。資源が特定のプレイヤーに偏ったりするのも面白い。
毎回のプレイごとに数学では解明できない「偏り」が出てくるところが、このゲームの面白さを助長しているような気がします。

とにかく面白いしアツくなれるゲームです。秋葉原にあるボードゲーム屋さんで購入しましょう。(駅とムリヤリからませています)

■ 7位 茅場町 129,847P – 『ごきぶりポーカー』

『ごきぶりポーカー』ですが、なんと画像がありませんでした。カードを手にするゲームは写真が撮りづらいからでしょうか。

『ごきぶりポーカー』は、害虫をたくさん獲得したら負けのゲームです。これも有名なゲームです。番付上位のゲームは、有名どころになってしまいますね。
プレイヤーは合計8種8枚の害虫カードを数枚手札として持ち、それを任意のプレイヤーに裏返しに押し付けます。その際、任意の害虫の種類を宣言します。押し付けられたプレイヤーはその真偽を見破り、見破れば勝ち(=害虫は押し付けた側に戻る)、見破れなければ負け(=害虫は押し付けられた側に来る)。害虫の数が1種につき4枚になったら負けです。負けが出たらゲーム終了。

シンプルなルールに推理や論理や確率が掛け算されて、奥深く遊びごたえのあるゲームです。8種8枚という数が絶妙ですね。
これもわたくしのボードゲーム体験の根底にあるゲームです。誰がやっても「面白い」という感想になるゲームだと思います。このゲームを知らない人に「『ごきぶりポーカー』っていうゲームがあって」と説明し、必ず「ごきぶり……?」と怪訝なカオをされたあと、実プレイ後に「面白い」に行き着くのも最高です。修学旅行とか合宿とかの夜にやったら盛り上がること請け合いです。

ただ、ウソのつき方がヘタな人がどうしても一定数いて、そこにカードが集中してしまうのがちょっとかわいそうかも。茅場町の混雑ぶりと同じくらいかわいそう。(駅とムリヤリからませています)

次回は6位, 5位, 4位(六本木, 霞ケ関, 上野)です。

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