猛暑の中で人間ドックを受けにいく

東京は連日の猛暑です。

猛暑が続くと怖いのは熱中症です。
まずは、充分な水分と適切な塩分が必要とのこと。気温が高い時間は空調の効いた部屋で過ごすなどして、外出を控えるのも根本的な熱中症対策といえるでしょう。

そんな中、人間ドックの予約を入れてしまったわたくし。
食事も水分も摂ることを禁止された状態で、炎天下の新宿に突撃しなければなりません。

毎年7月に会社が手配した一般健康診断を34歳まで受けていたので、その流れを汲み人間ドックも7月に設定しているのです。
そういえば去年もクソ熱くてたいへんだった。忘れてた。

午前10時。新宿駅を出ると、ほとんど日陰のない東京砂漠が広がっていました。こんなにでかいビルだらけなのに、なんで日陰ないの? どういうシステム?
直射光と照り返しにふらつくカラダ。もしかしたら死んじゃうかも。

死因:健康診断。

いや、死因は熱中症だ。健康診断は遠因だ。尋常ならざる気温が、混乱に拍車をかけます。
なんにせよ、健康であるかどうかを検査してもらう道中で死ぬというのは、なんとも皮肉なものです。

さまざまな思いが脳裏を巡る中、同時に「いま死んだら家族にはどう伝わるのかな」とも考えました。

警察「ご主人の遺留品です」
妻「ああ、人間ドックに行く途中だったんだっけか……検便と検尿……フルオーダーじゃん……」

最期に遺した物品が排泄物。しかもフルオーダー。フルオーダー?
マジのモノを前に、妻はどういうカオをするのでしょうか。悲しみも半減する。いまは死ねない。

この夏、死にざまとして不適切なシチュエーションのひとつに「人間ドックに行く途中」が加わりました。「エロ本を買った帰り道」以外にもあるんですね。

夏の新宿
夏の新宿

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