「スヌーズ機能」なんて、なかった

いつの間にか社会に入り込んでいて、「いや、自分 昔っからいますけど?」みたいなカオをしているヤツがいます。

スーパーマーケットで売られている食材なんかが顕著なところでしょうか。
エリンギとかアボカド、あとパクチーなんかもそうです。あいつら「自分 昔っからいますけど?」みたいなカオをしていますが、いやいや、昔はなかったでしょと思います。

エリンギなんか、本当にうまくやっていると思います。
しいたけ、まいたけ、しめじ、えのき といった「きのこオールスターズ」に、本当にしれっと加入していますよね。クセがなく、いろいろな料理との相性も抜群で、しかも独特の歯ごたえ。そのまま焼いても美味しいとは、本当にうまくやっている印象です。
エリンギも含めて「きのこオールスターズ」でしょ? と思っている若い子たちに伝えたい。ちょっと前までエリンギなんか、だれも知らないきのこだったのだよ。

エリンギについて思わず熱く語ってしまいましたが、今回の論点は「スヌーズ機能」でした

「スヌーズ機能」、もはや当たり前にみなさん使っていますが、昔はなかったと思うんです。
おそらく携帯電話(ガラケー)が普及し始めて、「一度アラームを止めても元栓みたいなのを閉めなければ数分おきアラームが鳴る」ことを「スヌーズ機能」ということに国民は初めて気づかされたのだと思います。それまでは一度アラームを止めたらもう二度と鳴らないのが常であり、一般的でした。

そもそも「スヌーズ」と「スムーズ」の違いも解ってなかった。「スムーズ機能」って呼んでたし、「アラーム音が徐々に大きくなること」だと思ってた(わたくしは)。なんなら「スヌーズ機能」は「スムーズ機能」の誤植だと思ってた。

「スヌーズは2分だな」なんて当たり前のように設定していますが、誰も彼もかつては知らない概念だったということは、2019年のいま、声を大にして言いたい。
かつては存在しなかったモノやコト、それこそがイノベーティブであり、スマートフォンやIoT、AIなど、解りやすいデジタルに目がいきがちですが、「スヌーズ機能」だってその一部だったのです。(エリンギも)

「スヌーズ機能」に関して、みなさん「いや、自分 昔っから知ってますけど?」みたいなカオをしていますが、そんなことはないハズ。
ちょっと調子に乗っている人やマナーの悪い輩(やから)なんかを見ては、わたくしは心の深層で「『スヌーズ』と『スムーズ』の違いも解ってなかったくせに」と思いつづけるのです。

一般社会に入り込んで久しいスヌーズ機能さん
一般社会に入り込んで久しいスヌーズ機能さん

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