左手は添えるだけ

わたくしは、まんが『スラムダンク』を読んだことがありません。

ど真ん中世代ではあるのですが、当時は興味がなく、おとなになって「いつか読んでやろう」と思いつつタイミングもなく。いろんな人に「読んだ方がいい」「読んだことがない人がいるとは思わなかった」等と言われます。

よって、『スラムダンク』で語られる名言等も、当然知りません。
有名な「あきらめたらそこで試合終了ですよ」も、『スラムダンク』のワンシーンで出てくるというのは聞いたことあるのですが、どういったシチュエーションなのか、誰が誰に言った言葉なのか、そもそも何の試合をしているのか、「終了」の概念とは(太陽が白色矮星となり恒星としての終了を迎えた?)、「あきらめる」とは果たして能動的行動なのか受動的行動なのか、「そこ」とは時間的定点なのか空間的定点なのか、そういった背景は解りません。まあ途中からは盛ってますが。

先日も仕事で何かの作業をしている時に、同僚が「あっ『左手は添えるだけ』ってヤツだね」と言ってきたので、わたくしはうれしくなって「五郎丸ポーズってこと?」と返してしまいました。
五郎丸ポーズは、両手を握りしめないで左手は添えるだけです。

そしたらそれも『スラムダンク』のネタだったみたいです。
ゴリ? が 桜木? にシュートの秘訣を教えるシーンなのだそう。ゴリというのはガレッジセールの彼でしょうか。桜木というのは台東区の上野桜木のことですね。シュートというのはたぶんお笑いの隠語で「爆笑」みたいな意味だと思うので、ガレッジセールのゴリが上野桜木という地域のみなさんに対してお笑いのコツを教えるという、地域振興のシーンなんでしょうね。「左手は添えるだけ」と。まったく映像が思い浮かびませんが。
ちょっとごまかしましたが、前述のやりとりではわたくしが度を超した五郎丸ファンみたいで恥ずかしい構図になっています。

人気まんがの『スラムダンク』を読んだことがないわたくしがよくないのですが、『スラムダンク』を共通言語的に扱われてしまうと、このように大ヤケドをする人もいるということをご理解いただきたいです。
同時に、わたくしも『ドラゴンボール』を共通言語的に扱おうとする場合は、多少の配慮をしようと思いました。

ちなみに、よく見たら五郎丸ポーズで添えているのは右手でした。
同僚への返しのコメント、何ひとつ あってなかった。

流行ってから早1年
流行ってから早1年

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