【本】#027 日本一「ふざけた」会社の – ギリギリセーフな仕事術 / シモダテツヤ

日本一「ふざけた」会社の - ギリギリセーフな仕事術
日本一「ふざけた」会社の – ギリギリセーフな仕事術

知らない人に「残り1冊!」と言われているので、びっくりして手に取るのは自然です。

わたくしがいつも閲覧している『オモコロ』を運営している会社の社長さんの本です。手掛けたプロモーションなどを通して、企画や仕事についてを語っています。
文章の面白さは間違いなしで、さらにそこに筋の通った仕事術が書かれています。本書には「天然で」仕事を成功させているように書かれていますが、これは本当はものすごい計算に基づいているような気さえします。前回に紹介した「逆説思考」がふんだんに登場し、以前紹介した「論語と算盤」で渋沢先生が説いた「経済行動に志があるか」も垣間見ることができ、企画術や仕事術のあらゆるエッセンスが散りばめられているような内容でした。

また、本来ならば企画の足かせとなる「制約」や「コンプライアンス」についてもそれを武器に変えて企画の下敷きにするところや、あまり美味しくない商品を堂々と「美味しくない」として話題作りに利用するなど、ふつうは退いてしまうところも乗り越える発想力や行動力には感服しました。「やりたいことだけを楽しんでやる」という自信と意志、これには渋沢先生も脱帽なのではないでしょうか。

本書はシモダさんの文章の確かな面白さもあり、さらに「いい」考え方のヒントもあるので一挙両得ですね。オススメです。

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