予期せぬ尻の心配

よせばいいのに、ことしも会社で運動会がありました。

誰が求め、誰が得しているのか解らない運動会。会社が行事を実施するのはいいと思うのです。社員が相互に親睦を深めるのも結構です。
ただ、およそ強制参加と思われる行事はやめていただきたい。毎年参加は任意なのですが、なんかこう、プレッシャーのようなものを感じます。

グチはさておき、運動会なので、何らかの競技に参加する必要があります。各競技に社員を偏りなく振り分けるため、事前に「脚力」「持久力」「体重」のような身体能力に特化したアンケートがありました。
わたくしはあらゆる運動がニガテであるので、「スポーツ経験ないです」と備考に書き、すべてを最低点としてアンケートを提出しました。

運動会当日。
どうやらわたくしは、超高速風船割り競争に出場することになったようです。代わる代わるに駆け出していき、指定の場所で風船を割る競争です。どのチームがもっとも早く風船を割り切れるのか。これなら運動神経は不要そうです。

ただ、風船を割る部位が、尻なんですよね

わたくし、痔を患っていた過去があり、手術して摘出しているんですよね。

術後の経過は良好なので、いまはもう爆心地(*)への刺激も軽ければ問題ないのですが、これが「中(ちゅう)」だったらと考えると、震えが止まりません(爆心地(*)の)。

事前に要請された「脚力」「持久力」等の身体能力に特化したアンケートの中に、「痔核の有無」はありませんでした。健康な尻かどうかは、身体能力ではないということです。
つまり暗黙的に、すべての人間の尻は「風船割りに耐えられる」と仮定していることになります。

そんなワケあるかい! いいから痔を心配してくれ〜〜〜!!!

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(*)爆心地…包み隠さず言うと、肛門のこと。

尻も心配なので、来年の参加は見合わせます
尻も心配なので、来年の参加は見合わせます

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